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Angenieux - フランスの感性が開花させた奇跡

Angenieux(アンジェニュー)は1935年にフランスのサン=テアンで誕生しました。社名ならびにレンズ名のAngenieuxは創業者のPierre Angenieuxに由来し、レンズにはP.Angenieuxの文字が刻まれています。

 

Angenieuxは創業当初、主に業務用シネレンズの受注販売をしていたようです。実際にシリアルナンバー15000以下のレンズを市場で見かけるのは極稀で、戦争の影響もあり現存しているモノは少ないのではないかと考察できます。

 

AngenieuxはErnst Leitz Gmbh Wetzlar. 製造のレンズとは方向性が異なり、儚く写ります。Ernst Leitz Gmbh Wetzlar.製造のレンズで儚げな軟調さといえば、Summaritを想像するかもしれませんが、これはSchneider Kreuznachが設計したXenon 50/1.5のコピーであるため、純Leitzレンズではないではありません。

 

それに対して、Angenieuxのレンズはソフトに写ります。これは光学設計技術不足ではなく、後のRetro Focusを採用したレンズにも継承されているように感じます。

 

Angenieuxはフランスのメーカーですから、フランス人のアーティスティックな感性を表現するレンズを設計したのでしょう。元々は映画用のレンズを開発していた会社なだけあって、写実的な表現よりも耽美な写りに造詣が深かったのかもしれません。

 

Angenieuxは1937年に135mm判フィルムカメラ用のレンズをBolcaに供給したとされています。当時の資料は残存していませんが、Angenieuxの写真用レンズで1941年以前に供給されたいたものはBolca以外確認されていません。これが濃厚な説だと考えていいでしょう。

 

Angenieuxは初期に発売した写真用レンズを複数のメーカーに供給した後、Retro Focusを一般カメラ向けに市販。名声を得ました。

 

Angenieuxのレンズはタイプで分類されています。

 

Type S(ダブルガウス型)

・S1 25mm 1.8

・S1 50mm 1.8 - ALPA銘 Alitar 

・S1 100mm 1.8

・S2 28mm 1.8 

・S2 32mm 1.8 

・S2 40mm 1.8 

・S2 50mm 1.8 - 下記の聖書にも情報なし

・S3 50mm 1.8 

・S3 75mm 1.8 

・S3 100mm 2 

・S5 50mm 1.5 - 16mm シネマ用

・S21 50mm 1.5 

・S41 25mm1.4 - Bell & Howell  16mm

・S41 75mm 2.5

 

Type X(テッサー型)

・X1 35mm 3.5 Alcorar(旧ALPAマウント用に開発されたプロトタイプと思われるレンズ 製造本数は200本)

・X1 40mm 3.5 

・X1 75mm 3.5 - Atoflex IIに供給確認済み

・X1 100mm 3.5 

・X1 100mm 4.5 

・X1 105mm 3.5

 

 Type Z(トリプレット型)

・Z2 45mm 2.9 

・Z2 50mm 2.9 - ALPA銘 Alpar Alepar

・Z3 75mm 3.5 - ALPA銘 Alsetar

・Z3 75mm 4.5

・Z5 50mm 2.9 - Lynx II L39 供給確認済み

・Z5 70mm 3.3 

・Z5 75mm 2.8

 

Kodak Anastigmat 45mm 3.5 - Retinette用トリプレット

 

Type Y,P(エルノスター型)

 

・Y1 90mm 2.5 - ALPA銘 Alportar

・Y2 135mm 3.5 - ALPA銘 Alogar

・Y12 90mm 2.5 - ALPA銘 Alfitar

 

・P1 90mm 1.8 

・P1 90mm 1.9 

・P1 100mm 2.5 

・P2 100mm 2.5 - 16mm シネマ用

・P2 135mm 2.5 

・P3 75mm 2.5 - 16mm シネマ用

・P4 150mm 2.7 - 16mm シネマ用

・P21 180mm 4.5 - ALPA Alnea用 Alitar

・APO 180mm 2.3

 

Type R(レトロフォーカス)

 

前述の通りAngenieuxはRetrofocusが有名です。AngenieuxのレンズといえばType Rを想像する人も少なくはないでしょう。AngenieuxはR11(US296758)とR1(GB673358)を特許登録しています。参考 *1

 

・R1 35mm 2.5 

・R2 18.5mm 2.2 

・R2 24mm 2.2 

・R7 5.9cm 1.8 16mm - シネマ用

・R11 28mm 3.5 - ALPA Alnea用

・R11 28mm 2.8 - Exakta用プロトタイプ? 参考 *2

・R21 10mm 1.8 - 16mm シネマ用

・R31 6.5cm 1.8 - 8mm シネマ用

・R41 16mm 1.3 - 16mm シネマ用?

・R61 24mm 3.5 -  ALPA Alnea用

・R61 5cm 1.3 - 16mm シネマ用

・R62 14.5cm 3.5


Type U(不明)

・U1 105mm 4.5  - Atoflexに供給確認済み

 

 

Angenieuxは写真用レンズの熾烈な競争に残れず、現在はタレス・グループに所属し、原点に戻りムービー用の業務レンズのみ販売しています。販売価格は約220万円です。

 

*1 参考

(51)Angenieux 28mmF3.5の特許について - ペンタックスレンズ研究会

(28)Angenieux Type R1 35mmF2.5の特許データについて - ペンタックスレンズ研究会

*2 無一居

https://www.photo-china.net/column/angenieux.html

 

データ元 - 聖書

・Patrice-Herve Pont(2002)『Angénieux』 PECARI(ISBN-13:978-2912848222)

悪あがき

原告として裁判で戦っている。端的に言えば器物を破損されたことにより告訴したが、証拠不良で棄却された。まだ判決書に目を通していないが、防犯カメラの映像も残っていないため、追加で提出可能な証拠は限られている。私から和解の提案をし、順風満帆に進んでいたが、相手と音信不通になってしまった。不服申立てにより、再審を行うが勝訴は希薄だ。それでも、それでも俺は悪あがきする。私と相手のトラブルにより機器が故障したことは私の中では明らかだからだ。とはいっても、客観的にそれを証明するのは難しい。それでも、それでも、もう一度あるチャンスを逃すわけには行かない。誠意を持ち協力してくれた方々に対しても失礼だからだ。

CCD展に行ってきました


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1月3日〜5日にかけて開催されていたグループ写真展『CCD展』を観覧してきました。同写真展のコンセプトは「CCD Leica」で撮影した写真のみを展示するというもの。LeicaのCCDモデルといえば「Leica M9」が代表的ですが、同写真展ではCCD LeicaであればOKなため「Leica M8」や「M Monochrome」で撮影された作品もありました。

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とはいえ、やはりM9で撮影された作品が多め。発売から10年以上が経ったM9は今でも高い人気があるということでしょう。個人的に印象的だった作品はLeica M8.2+Elmarit 28mm 2.8 1stで撮影されたもの。どちらも私が好きな機材ということもあり、色味などが感性に刺さりました。もちろん、M9で撮影された作品も魅力的なものがたくさんあり、その中でもネオンを撮影したものは「いかにもM9」な原色の濃厚さが際立っていて惹き込まれます。


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煌々としたネオンではなく、じんわりと滲んだようなネオンが映画的で作品感があってよかったです。なんとなくポジフィルムっぽいというか。あ、ドリップコーヒーも注文しました。美味しかったです。

 

ちなみに2回目のCCD展が7月に開催するみたいです。先着順で作品エントリーを受け付けているらしく、応募するか悩みますね……。

神秘性

過去に好きだった人と遊んだ時の写真が発掘されて鬱々としてきた。もう3日も家にいるからだろうか。徐々に心が蝕まれていく。

 

その人とは価値観の衝突で絶縁した。倫理観の欠如した自分が嫌いで、藁にも縋る思いでいたところに惚れた。自分が綺麗でいるために、自分を嫌いにならないように、軸に從って生きる姿が綺麗だった。たとえば、〇と思ってしまう自分が嫌だ、というのは印象的で不思議だった。自分の思いに忠実であればいいと思っていた私からすると、周囲を配慮するためではなく「自分の価値感に忠実でありたいから」で善性を求めるのは、自己中心的だと思う一方で、自我がハッキリとしている神秘性を感じた。

 

今でも、私はその価値観を十分に理解していない、解像度の低い状態だと思う。とにかく内面性が燦然としていて、綺麗だったな。

 

今日は早寝したほうがよさそうだ。1月3日は友人と出かける予定がある。ブルーな気分を払拭したいな。

災害地域&被災者に対する自分の考え

1月1日、石川県を震源とする地震がありました。推定マグニチュードは7.2。3.11クラスの巨大地震ですね。

 

私は関東在住のため被災しませんでした。ところが、X上では被災者でもないのに野次馬感覚で地震に関するポストをしている人々を多々観測します。それを糾弾するつもりは毛頭ありません。

 

ただ、私としては「自然災害の二次災害」だと考えています。換言すると、非被災者が災害のことを必要以上に騒ぎ立てるのは、被災者を不安にさせ心理的な負担を与えてしまいます。自分が被災者になった場合、複数の友人から被害状況を確認するメッセージが届いたらどうでしょうか。心配されて嬉しい反面、後ろめたくもなると思いますし、全てに返信しなければいけません。

 

被災者はもちろんのこと、非被災者も二次的に被災します。身内に不幸が降るかかっているのならまだしも、あまり好ましい状況のようには思いません。私たちは普通に過ごしていればいいのです。被災地の暗い雰囲気を少しでも和ませられますから。

1年間おつかれさまでした、来年は更新頻度増が増える予定です

みなさん1年間おつかれさまでした。これといったネタは無いので、挨拶のみで失礼します。

 

一応、来年からはブログの更新頻度を増やします。というのも、2024年における抱負が「生活と発見、たまに表現」だからです。生活に関すること、その中で発見したことを書き綴っていきます。

 

たまに表現としているのは写真を通して学んだクリエイティブさ、あとは文字を通して「何かを表現できるんじゃないか?」と思ったからです。来年は個展も開催予定。ガジェット、IT系のライターに留まらず、活動範囲を拡大させていきますよ!

 

自分のやりたいことが少しわかった1年でした。それではまた〜